【注目の企業】株式会社カンバスプロジェクト

キャリア・ラボラトリーでは、尖ったテクノロジーや光るビジネスモデルを持った企業を紹介します。今回、取材させていただいたのは、株式会社カンバスプロジェクトです。

ウェブマーケティング、制作を手がける同社のオフィスは、世田谷区の閑静な住宅街のオフィスにあります。株式会社としてスタートしたのは2011年からという若い会社ですが、表現集団として、マーケティング集団としては2008年から活動を開始しています。その設立のきっかけなどを、代表取締役の藤原隆輔さんにうかがいました。

クリエイターと企業、そして人が参加するドローイングパーティーがマーケティングツールになった

「大阪でCMの映像を制作する会社で働いくかたわらでドローイングパーティーという音楽と絵を描くことをミックスさせたイベントにたずさわっていました。イベントが大きくなるにつれて、女性や子供などさまざまな人が参加するようになっていきました。イベントでは、表現者と企業をマッチングさせるという役割をしていたのですが、さまざまなクリエイターと企業とのコネクションを作ることができました」

株式会社カンバスプロジェクト代表取締役 藤原隆輔さん

株式会社カンバスプロジェクト代表取締役 藤原隆輔さん

イベントに参加する人、企業、そして賛同するクリエイターが増えて行く中で、このドローイングパーティーそのものが、マーケティングに活かすことができると考えた藤原さん。イベントを通じて知り合った文房具メーカーの方に、プロモーションイベントを提案しました。

「ある新製品のキャンペーンだったのですが、リアルなイベントを開催して、そこにクライアントから新商品の画材を提供していただきました。私達は、イベントに有名なイラストレーターを起用して一般の人に参加してもらい、一緒に絵を描いてもらうというプロモーションです。新商品のブランディングとしてのイベントだったのですが、クライアントにとても喜んでいただけたんです。さまざまな表現方法と企業とでコラボレーションを作り出すことはビジネスになると考えて独立しました」

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このイベントを通じて手応えを感じた藤原さんは、当時の仲間に声をかけ、独立の道を選びました。大阪時代では個人事業主としてスタート後、事業は順調に拡大していき、ついに東京行きを決心します。

いざ、東京へ。クリエイター とのつながりは広い

「東京に来て2年ですが、人員は少しずつ増やしてきました。関西時代のメンバーも東京に呼ぶことができましたね。クリエイターとのつながりを生かして、ブログのデザインテンプレートを提供するなど、着実なビジネスも手がけています。私達の強みは、イラストレーターなどはじめとしたクリエイターとのつながり。さまざまな表現手法と企業を組み合わせたプロモーションやマーケティングを提供することによって、クライアントや案件の数を増やしています」

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カンバスプロジェクトの強みは、リアルなイベント開催のノウハウとクリエイター とのつながり。それを企業のマーケティングに利用することで、高い評価を得ています。大阪から東京に進出して展開するビジネスもイラストレーターなどのクリエイターとのつながりを生かしています。アートとビジネスがクロスする領域でマーケティング会社としてのこだわりを持っているようです。

費用対効果をしっかりと見て、結果を出す

「奇抜な表現だとかイベント性ばかりを重視して、結果を無視するようなことはしたくないです。費用対効果をしっかりと分析して、クライアントの目的に見合った結果を出すことが僕達には求められています。クリエイティブ系だからといって、お金の勘定をしないということは決してないんです。クライアントの利益をきっちりと出していきたい。だからこそ、仕事が次につながっていくんだと思っています」

社内にマーケティングの専任を配置して、プロモーションの費用対効果の検証、レポーティングを提供する。そこからPDCAサイクルを繰り返すことで、新しい案件を呼び込んでいく。そんな成長へのスパイラルができているようです。

「デザイナーやマーケティングだけではなく、技術面ではAjaxの強みはあります。デザイナー、コーダー、Ajaxプログラマー、キャラクターデザインなど、それぞれの役割を明確に分けて特化した仕事をするようにして、その中でそれぞれの強みを追求してもらっています」

メンバーが各分野の強みを発揮できるようになってこそ、カンバスプロジェクトがさらに成長できると考える藤原さん。ここに加わる新しいメンバーを求めています。

「今は20数名ですが、メンバーは増やしていきですね。求めるのは、フリーランスに近い動きをしていたような人。クライアントが望むことを把握できて、利益を出すことを意識できるクリエイターが良いですね。現場で鍛えられながらも、しっかりと経済感覚もある。そんな人と一緒に仕事がしたいです」

天気がよければ外で仕事できるような職場。ガレージがある仕事場を目指したい

今の職場は、世田谷区の住宅街の中にあります。2階には、ミーティングや撮影などができる屋根裏部屋のようなスペースがあって秘密基地のような雰囲気。居心地の良いオフィスにいると良いアイデアが出るということで、理想のオフィスのイメージはガレージなのだそう。

「庭のあるオフィスが欲しいんですよ。天気が良ければ外で仕事をしても良いし、好きな場所でアイデアを出せる職場にしたいですね。個人的には、ガレージもあって、そこで車とか自転車をいじりながら仕事できるのが理想です(笑)。あと、大阪オフィスも開設しました。凱旋ですかね。入居した船場ビルディングというレトロな雰囲気のオフィスビルです。歴史のある建物の中で、クリエイティビティを高めて欲しいんですよね」

アートとウェブ、イベントを融合させた独自のマーケティング手法で着実に大きくなるカンバスプロジェクト。自由でクリエイティブな雰囲気の中で、次はどんな作品を生み出していくのか楽しみです。

⇒ 株式会社カンバスプロジェクトのサイトはこちら


2013-05-15 | Posted in 注目の企業Comments Closed 

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