注目の企業 ~ 株式会社ドリコム

「陰陽師」や「ちょこっとファーム」などのソーシャルゲームやネット広告ソリューション、ソーシャルラーニングなど、新しいビジネスを次々と仕掛けるドリコム。2001年に設立。日本初のプロフィールサービスやブログサービスをを手がけ、わずか4年で東証マザーズへ上場を果たしました。その後も変化を繰り返しながら疾走を続けるドリコムを支えているのは、ピュアなエンジニアの気持ちだと執行役員 HR本部長 廣瀬 敏正さんは言います。

成長を支えているのは社内に浸透したinnovation文化

「ドリコムの成長を支えているのはinnovationの一言に表されます。ブログからスタートし、ソーシャルゲーム、そしてソーシャルラーニングと事業領域は変化を続けています。このスピードの速い業界の中で先陣を切っていられるのは、新しいモノづくりをしたい、新しいサービスをユーザに届けたいというピュアなエンジニアが集まった組織だからこそです。ドリコムのエンジニアは、隅々までinnovationへの熱い想いがあるんです」(廣瀬さん)

執行役員 HR本部長 廣瀬 敏正さん

執行役員 HR本部長 廣瀬 敏正さん

今でこそソーシャルゲームで有名なドリコムですが、創業時はブログサービスを提供して急成長を遂げました。その後ソーシャルブックマークやネット広告配信システムなど、日本初のサービスも数多く生み出しましています。その根底にあるのは「with entertainment」というDNA。この軸足は創業からぶれることなく今に至っているそうです。

「弊社の『with entertainment』という言葉でもお分かりの通り、ドリコムのDNAとはエンターテインメントです。ただ、それは単なる『娯楽』という意味ではなく『ユーザの期待を超えたものづくり』という概念です。それが私達のDNAであり、そこに共感してモノを作りたいと思うエンジニアが集まっています。そして、彼らが活躍できる組織制度や教育制度が用意されています。優秀なエンジニアが集まるDNAと活躍できる制度という両輪がうまく機能しています」(廣瀬さん)

企画からプロジェクト化、事業化まで担当できる新規ビジネスの社内公募があったり、社内で勉強会を開きやすいようミーティングスペースなども充実していたりします。中には「エンジニア総選挙」と題して面白いライトニングトークを披露し合い、人気投票するイベントもあるそうです。テーマも開発手法やCPUなどの話からアニメなどの趣味の話までいろいろ。

こういった社内公募制度やイベント、勉強会などからドリコムのエンジニアにノリの良さが生まれていきます。ここから面白いことが自然発生的に生まれていくカルチャーが生まれたり、技術を磨き上げられる素地につながったりしているようです。

勉強会や社内イベント、打ち合わせなどの使われるセミナールーム。

勉強会や社内イベント、打ち合わせなどの使われるセミナールーム。

フリーミアム×教育×ソーシャルで始まる「ソーシャルラーニング」ビジネス

そしてドリコムの新しい取り組みとしてスタートしたのがソーシャルラーニング事業。ソーシャルと教育という組み合わせの新しい事業にチャレンジしています。そもそも、なぜソーシャル「ゲーム」に「勉強」要素が入ってきたのでしょうか。ソーシャルラーニング事業部長の石井学さんにうかがいました。

「ソーシャルゲームは友達とつながって遊ぶためにユーザの広がりがあり、ホットなマーケットになっています。このみんなで遊ぶからつい続けてしまう仕組みやノウハウをゲームではなく教育に転換することで新しいマーケットを生み出そうというチャレンジがソーシャルラーニングなのです」

ソーシャルゲームは確かに娯楽性が高いエンターテインメント。ちょっとした空き時間を使える、友達と一緒に敵を倒す、アイテムを集める、キャラクターを育てるなど熱中するさまざまな要素があります。それらの要素を勉強に熱中してもらうために適用しているのがソーシャルラーニングなのです。

例えば「えいぽんたん」という単語を覚えるアプリの場合、問題を解いていくとキャラクターが育つようになっています。かつ、ライバルキャラと出会ったり倒したりするのはもちろん、さまざまなアイテムが用意されていて英単語の勉強を飽きることなく、むしろ熱中してしまうようにできているから驚きです。「やり続ければTOEICの点数が上がります!」と断言する石井さんですが、ソーシャルゲームのやり込み要素を当てはめるだけではなく、勉強を続けさせるために、適正な出題レベルの把握にこだわったそうです。

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「診断テストを最初に受けることで最適なレベルからスタートできます。ソーシャルラーニング事業部の最新タイトルである「えいぽんたん」は、ユーザごとに出題レベルのチューニングを最適化すること、そしてゲーミフィケーションの追求にこだわって開発しました。リリース後3ヶ月で相当数のユーザが反復学習をしてくれています。多くのユーザが1日30分程度を「えいぽんたん」に使ってくれているのですが、英単語の勉強を毎日30分するのって大変ですよね。でも、実際に多くユーザが30分以上英単語の勉強にかけてくれている。これって、ハマってくれているってことなんです」(石井さん)

勉強しているのに、いつの間にか熱中してしまう。この不思議な感覚がソーシャルラーニングの今までにない新しさ。これは、一度ぜひトライしてみてください。

「勉強って人生にずっとついて回るものですよね。そして、決して面白いものではないかもしれません。それを楽しめるものに変化させるのは、開発する上でのやりがいになります」と石井さん。しかし、アプリ開発の面白さだけではなく、社会的な意義も感じるそうです。

「地理的な、あるいは経済的な問題から教育を満足に受けられない人達がいます。フリーミアムとソーシャルと教育を組み合わせることによって、教育を受ける機会を増やせるかもしれません。ソーシャルラーニングは教育格差を解決する方法の1つになる可能性を持っているんです」(石井さん)

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教育をキーワードにしたサービスは世界のマーケットを視野に入れることができます。現在は、英語教育に絞っていますが今後は他の教科や言語に広げることも考えられるでしょう。まだまだ市場として目覚めたばかりの段階なのです。

そんなソーシャルラーニング事業部では、アプリ開発からサーバサイドまで幅広いレイヤーでエンジニアを求めています。ただし、今までにはなかった新しいサービスを創り出すためには、技術はもちろんマインドも重要になってきます。

「教育という分野ではありますが、ゲーム性は追求しますのでゲームが好きであって欲しいです。そして、新しいサービスなので試行錯誤を繰り返しています。ですから、チャレンジに対してポジティブな人、そして変化を素直に受け入れて開発できるマインドが求められます」(石井さん)

さらに石井さんは、一緒に新しいサービスを創り出せるエンジニアと会いたいと続けます。

「コードを書くだけなく、『こうしたらもっと継続して遊んでくれる』といったアイデアを盛り込んだり、デザイナーさんのアイデアを具現化するために『こんな動きがありますよ』とエンジニア側から提案したりするのはウェルカムです。サービスを一緒に創造できるエンジニアと共に仕事がしたいです」

「遊ぶ」から「学ぶ」へのチャレンジ。ソーシャルラーニングはまだ新しい分野のサービスです。これからドリコムがここでどんな新しいモノを創り出すのか注目です。

株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

「えいぽんたん」サイト
http://eipontan.smacolo.jp/


2013-10-30 | Posted in 注目の企業Comments Closed 

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